2025年09月28日

ピアノを習い始めた生徒さんに教えなければならないこと テクニック編②

さてテクニック編その②。

前回のブログで鍵盤は押すのであって叩くのではない、ということを教えると書きました。鍵盤から指を上げてドタバタ弾くのではないと。ただそれを完全にマスターするにはとても時間がかかりますし、実際完全に習得するには小3にならないと難しいです。それくらい時間をかけてじっくりと教えなくてはなりません。
それでは他のテクニックはどうするの?ということになります。もちろん同時進行です。

私が使う教材に『バーナムピアノテクニック』というものがあります。これがとても秀逸でして。一番最初の教本、ミニブックでは4小節が基本です。そのくらいの長さが実は幼児にはぎりぎり集中力が持つ長さなんです。そしてその短い小節の課題が1グループ12曲、全部で5グループまであります。これが1冊。私は大体ミニブックを入れて3冊まで使います。
その短さで1つ1つの基礎テクニックを、しかも簡単な運動になぞらえて弾かせる、本当に良く考えられて書かれています。
これを弾く際いくつかの約束を子供とします。それをきちんと守りながら1曲1曲を丁寧に弾いていきます。そうしますと1冊で最低のテクニック、鍵盤を押して弾く、和音を弾く、スタカートを弾く、そして音階を弾くにあたり重要な親指くぐりもここで練習をします。

そういう教本ですから多くの先生が使用されています。が、ここで問題が。弾かせています。弾かせてはいるのですが、何を教えるためのものなのかを押さえて教えていない先生が結構いらっしゃいます。短くて簡単なので飽きさせないで弾かせる教本、それでいてテクニックが身につく、というような感じ。ですのでこれ前の教室で弾いていた、という話でどのように弾いていたか聴いてみると、まず指のことは全く教えておらず、ただただ弾ければよいという感じが弾き方が多数でした。もちろん全員の先生がそうだとは申しません。しかし私のところに変わってきた生徒さんは全てそうでした。なのでどこを注意して弾いてみようと言われた?と聞くと、本人はもちろんのことお母様もとにかく弾いて弾ければ〇ということでした、という返事でした。

それでは意味はありません。隣の音をきちんとつなげて弾くということから、和音を指の形を崩さず全部の音を押すこと、そして親指をくぐらす時にどう指を使うかなど、本当に1つ1つ細やかに教えないといけないわけで。
教わっていない生徒さんは、例えばドレミ・ミレドと弾くだけでもただ上から指を動かしているだけ。その課題にはゆっくり指を使って鍵盤を押しながら弾く。しかも123という指だけではなく、234という指使いで弾くこと、これが可能だということに気が付きません。
またスタカートについても指をはじくだけで短く弾いたとということ認定。そうなると鍵盤を突っつくだけで音にならず、そういう弾き方しか出来ないと後々勉強するソナチネやソナタになっても突っつきのスタカートしか出来ず、結果音が鳴らないからもっと大きな音でと注意を受け、結果上から叩きつける音を出す、という悪循環に陥ります。
教材は素晴らしい、しかし教える側がその教材の意味を考えずただただ与えるだけということが実は子供たちに後々大変なストレスを与えてしまうわけです。

では何をそこで教える必要があるのか。
それはまた次回に書きたいと思います。

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posted by Kemeko at 21:16| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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