2025年06月17日

レパートリー

梅雨の真っただ中・・・のはずがすでに夏。梅雨明けですか~という感じです。それはそれでよいのですが、水不足が心配になります。

エリザベート王妃国際コンクールが終わって2週間?現在仙台にて国際音楽コンクールが行われています。若干12歳の女の子がセカンドステージに進んでいます。天才少女と言われているそうですが、まだ演奏を聴いたことがないので。

この『天才』と言われる方がたくさんいらっしゃいます。特に子供のころからの天才と言われると記憶に新しいのが小林愛実さんや牛田智大君、ヴァイオリンでは五嶋みどりさんや吉村妃毬さん。亀井聖也さんも天才と言われていますね。その他に列挙できないほどにいらっしゃいます。

皆さんそれぞれに素晴らしい演奏家。小さい頃から舞台を踏んで大衆のまえで演奏を積み重ねてきました。
ただ私が思うのはそれだけ素晴らしい実績がありながら大きなコンクールに縁がない方も多いなと。

天才と言われるきっかけが小さい頃から受けている国内コンクールでの実績。特に小学生のころからコンクールで目覚ましい成績を収めるとあっという間に名前が知れ渡ります。その数が多ければ多いほど。またいきなり出てきて総なめという形でも同じです。
それだけ優秀なのになぜ世界のコンクールではそこまでいかないのか。そこにはレパートリーということが関係しているのかなと。

子供のころからコンクールを受けていくと1年の半分以上がその課題曲で費やされます。優勝となれば入賞コンサートというものがありますから更にです。つまり多くの曲に触れる機会がとても少ない。逆にそのくらいしなければ1位は取りづらいというのもあります。それが何年も続けば当然譜読みの練習も少なくなる気がするんですね。小さい頃にしなければならない譜読みの練習。たくさん読めば読むほど早くなりますし、その分曲を仕上げるスピードも速くなる。そうなればたくさんの曲を1年間で弾くことが出来ます。結局この仕上げるまでのスピードがとても大切なわけで、中学高校になった時点での実力差がここで別れてきます。
今は違いますが私が桐朋を高校で受けた時、10月1日に課題が発表になり、2月半ばまでのほぼ4ヶ月半、実際は受けるかどうかの判断があるので2ヶ月かな、で完璧にしなくてはなりませんでした。ちなみにその課題は練習曲が3曲、バッハ平均律1曲、ベートーヴェンのソナタ(1楽章)。これとても良い試験だと思います。短期間で仕上げるというこの集中力があってこそ後々とても役に立つわけで。
何しろ世界のコンクールってどのような曲が課題になるか蓋を開けてみないと分からないですし、曲数も規模も膨大になりますから。

なので私の生徒さんたちは小さい子供は練習曲以外の曲を長くても1ヶ月半でほぼ完全に仕上げられるように指導をしています。ゴールが分かればどのように練習をすればよいか自ずから分かるようになります。そうすれば学年が上がったりレベルが上がったり、教本や曲数が増えていったとしても自然と出来るようになっていきます。そしてどんどんたくさんの素敵な曲を多く弾く事ができるようになり、それを自分のものとして手に入れることが出来ます。これがレパートリーというものになっていくのです。例え音大に行かなくてもお友達に、これ弾いて、と言われた時ササっと弾けたらかっこいいですよね。もちろん音大に行って、予定をしていた方が急遽弾けなくなりピンチヒッターに指名された時、レパートリーがあれば問題なく弾けますね。世界的に有名な音楽家の方のうちこういうきっかけでデビューしたと方も少なくはないです。そのくらいレパートリーって大切です。

その場だけではなく遠い未来を見た時、生徒さんたちが苦労をしないよう教えることが先生の仕事ではないかなって思う私でした。

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posted by Kemeko at 21:56| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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