2025年06月07日

大切なことって

エリザベート王妃国際コンクールが終わり約1週間が経ちました。ただ現地ではまだ入賞者コンサート、ファイナルコンサートがあります。そのプログラムはコンサートで弾かなかった曲ということだそうで。特にファイナルコンサートでは上位3名がコンチェルトを演奏するので。。。どこまでも、最後までとてつもなくハードなコンクールです。

コンクールが終わって上位入賞者や参加者の方々のインタビュー記事がネットでも掲載されるようになりました。
色々な話が読めて面白いのですが、その中で2位に入られた久末航さんのインタビューの言葉でハッとするものがありました。今後どのようなピアビストを目指したいですかという問いに対する答えです。まとめてしまいますと、昨今は数字で分かるものの結果を重要視しているが、音楽はその真逆の物であり、数字では結果を現わすことのできない、むしろ目には見えないものから力を得ている。そういう意味で聴いて良かったと思ってもらえるピアニストになりたい、という内容でした(詳しくはぶらうぼで検索いただくと読めると思います)。
この日本、それこそ幼稚園児のころからコンクールコンクール。点数と順位で優劣をつける傾向が強いと思っています。もちろんそれは必要なことではありますが、それを目指すあまり大切なことを忘れている気がしてならないと常々感じていました。それは演奏から聴き手が得られるもの、聴いた時に感じること。つまり耳からどう感じてもらえるかということ。そしてそういう演奏、音楽をするためにはどういうことを自分で考えて実行していくかということ。
コンクールとなれば当然点数をどうしたら取れるかということに指導側の視線や考えが優先されます。その生徒さんに圧倒的な音楽の力があれば特に問題はないのですが、そういう子供は本当に少ない。ヨーロッパなどで天才・神童と呼ばれている子供たちは、小さい頃から圧倒的に自分で音楽をする力が強いと思います。先生の指導で上手く弾けるようになったという生徒さんはおそらくいない、自然とそのように演奏をしていたと考えています。
そう考えると日本ではどうなんだろうと。あれだけ多くのコンクールが国内で行われ、多くの優勝者が出ているのにもかかわらずその先があまり聞こえてこない。最近世界の大きなコンクールで活躍されていたり注目をされているピアニストの方の多くが日本育ちではなかったり、日本の音大には行かずいきなりドイツなりロシアなりに留学しているというのはどういうことなのだろうかと。

これはやはり私たち指導側の意識の問題があるのではないかと、この久末さんの言葉から感じ、自分が育てている生徒さんたちにただ弾けるだけではない、自分なりの音楽をその年なりに出来るようにすることをきちんと伝えなくてはいけないなと思いました。
いうのは簡単、行うのは難しい、まさにその通りなのですが、少なくとも私の教室を卒業した生徒さんたちの演奏は、形ではない、その子なりの演奏が出来ていると聴いている方に思ってもらえるように教えたいと思います。

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ラベル:日記 ピアノ 音楽
posted by Kemeko at 22:28| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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