2008年11月11日

最近の子供は…その②

以前最近の子供について書いたばかりですが、つい先日もなんで~と思うことが。。。

最近の子供は…とにかくよく泣きます。
こう書くとものすごく怒り散らして泣かせてると思われるかもしれないのですが、そうではないのです。
例えば上手く弾けていない場合、弾き終わって何か一言を言おうと思った瞬間グシュグシュ始まる。
またはどういう練習をしたか教えてというともう泣き始める。
練習方法を聞くのは、やってきた練習を聞くことによって、何がいけないか何が不足しているかを把握するため。そしてその結果、やっていない練習はきちんと注意をし、やっていても出来ない場合は別の練習方法を教えます。
その練習方法を聞いているだけで泣き出された日にはもうそれ以上のレッスンは出来ないですね。

また自分はこれだけやってきたのにと抗議のように泣く生徒もいます。でもそういう生徒さんに限って練習したつもりになっている事が多いです。
もちろん緊張をしてうまく成果を出せない場合もありますが、そういう生徒の状態はもちろん分ります。
なのでほとんどの場合は自己満足の練習のみ。結果が出ていなければ、やったとは言えないという事がなかなか分らないみたいですね。
また苦労をしたといいますが、それこそ本当に苦労をしてきた時は、きちんと弾いています。

私の頃は先生の前で泣くなんて事はありえませんでした。なぜなら言われるだけの事はやはりあると思っていましたから。いくら自分でやったと思っていても、プロの先生からしてみればまだまだ。だからこそいくら練習をしたのにと思っても、出来ていないと言われればそんなものかと思ったものです。
ただ、前回と今回でまるで正反対の事を注意された場合は、さすがに帰宅してから泣いたり怒ったりはしましたが、先生の前ではした事はありません。
何故それが出来たかというと、親から先生の前で泣く事はよくないとはっきりと言われていたからです。けじめという事をきんと教わっていました。また親がレッスンを見ている時はやはり泣くという事が出来ませんでした。そんな事をしたら、辞めさせられるのがわかっていましたから(笑)

しかし最近はそういうけじめという事も意外と躾されていない生徒さんも多いです。その結果がこういう事になるのかなとも思います。
気に入らない事があればいやいやながらピアノを弾く。注意をすればふてくされて言い返す。
今日も1人そういう生徒がいました。「○○すればいいんでしょ、親指を!」というように。さすがにケジメがなさ過ぎるときびしく注意をしました。
注意されたくないのであれば、やる事が分っているのであればなぜしない。そんなに言い返すのであれば自分でやってきなさい。
普段それほど怒らないのが完全に言い方も口調も変えて言ったもので、その生徒さんもさすがに固まっていました。
結局我慢をするという事が出来ないのかもしれないです。感情を抑えることができない。だから平気でふてくされたり、注意をされると楽譜を投げておいてみたり。泣くというのもその1つですから。

怒らない主義、押し付けない・子供の主張に任せる主義、自立主義など10歳にならない子供に言っている親をよく見ます。でも自分の時を考えた時、果たしてそんな小さい頃から自分の事をきちんと決めて来れたでしょうか?面倒な事もがまんして自分からしていたでしょうか?そこまで自立していましたか?

自立と放任。自由と放任。
紙一重だという事をもう少し考えて欲しいと思うのは、私の自分勝手な考えなのかなとおもいつつ教える最近です。


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posted by Kemeko at 02:02| Comment(7) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして!私もピアノを教えています。
本当に、おっしゃる通りだとおもいます!自由と放任、紙一重ですよね。きちんと挨拶出来なかったり、注意するとふてくされたり、ピアノに八つ当たりしたり‥噛みつかれた事もありました!小学生ですよ?本当に、困ったお子さん多いです。ピアノ以前の問題ですよね。
最近は「お客様」思考も強すぎるように思います。「お金を払っているんだから好きにさせて」とか、「レッスンが一分でも短いと損をした気分」とか、そんな大人達の思考が、子どもにも影響するのではないでしょうか?
もちろん、良い生徒さんも沢山いらっしゃいますがね(^_^)
小さいうちからしっかり「自由と放任」の違いを教えるのは、とても大切な事だと思います。お互い頑張りましょう!
Posted by You at 2008年11月11日 21:45
今回の話もうなずけることが多くあり、子供たちに読んで、かみ砕いて説明しました。さすがに先生の前で泣いてしまうことはないですが、先生が注意をしている言葉が終らないうちに弾きなおそうとしたりという姿が見られます。練習不足でやっぱり注意されたかというときは、自分たちもがっかりして反省するようですが、練習したつもりになっているときは顔が曇っていきます。それでもまだ、週一回の先生の前では良いほうです。家では、ピアノが好きと言って練習するのは嫌がらないのですが、どうも集中力に欠けます。注意をすると「ちゃんとやってる」と。また、苦手なところを練習するということがまだ一人ではできないので、一人では苦手なところをさらっと流してしまい結局必要な練習になっていません。それでも「たくさん練習した。だからできるようになってる。」と言って、そのままの練習では仕上がらないと説明してもなかなか聞き入れようとしません。
Posted by ぷーにゃん at 2008年11月13日 15:49
つづき
そして音が悪いなぁとかいつもつっかえていて弾きにくそうだなぁというところを指摘すると、「できてる」とか、最後には「できないんだもん」と開き直ったりします。言葉で返す時はまだ良いほうで、黙って固まってしまったり、めそめそしてピアノの下にもぐり込んだりして練習になりません。弾いてくれないことには、なぜ上手くいかないのか、どういう練習が必要かということも分かりません。だからもう一度弾いてみてと言っても一度意地になるとなかなか始まりません。そんなことしているなら少しでも弾いたほうができるようになる!めそめそして練習できないのなら辞めてしまえ!と言うことがほとんど毎日のようにあります。上手なコーチングではないですね。家族が練習をみるというのは、甘えのためかどうしても素直になりにくいようです。それでも毎日の練習が大切だと思うので、イライラしながらも何とか付き合っています。Yuko先生の言葉を読んで、少しでも教わることへのケジメを理解してくれると良いのですが・・・。
Posted by ぷーにゃん at 2008年11月13日 15:50
Youさん

初めまして^^
コメントありがとうございました。
仰るとおり「お客さま意識」って感じます。私の場合は問い合わせの段階でものすごくそれを感じます。なのでそういう方は最初からお引き受けしない事に。贅沢なようなのですが結局あとで大変な思いをし、他の生徒さんへの影響を考えますと…そのくらい酷い場合がありますから。
最近はピアノの先生に子供の躾を期待する方もいらっしゃり、本当にやりにくくなっています。ここはマナー教室ではない!と心の中で叫びつつ我慢する場合も多々。
苦労をしているのは先生方皆同じなのですね。しかも噛み付くなんて(>_<)まだまだ私は良いほうなのかもしれません。本当にお互い頑張りましょう(^_^)v
Posted by Yuko at 2008年11月13日 22:28
ぷーにゃんさん

大人と子供の違いなのかなとつくづく思うこの頃です。考えてみれば自分が子供の頃も部分練習ってイヤでした(^^ゞ
でも先生に注意されるのと誉められるのとを天秤にかけて、結局きちんと練習をしたほうが誉められると分ってから、何とかできるようになりました。なので出来ているときはものすごく誉めるようにしているのですが…。やはり子供が少ない分、そして怒らない主義という事で、誉められる事に慣れているのかもですね。
でもそこで妥協をしては結局よくならないので根気強く頑張っておりますが。
Posted by Yuko at 2008年11月13日 22:33
ぷーにゃんさん

そうですね。親子でというのはどの家庭でも難しいようです。それでも手を引かないでお付き合いなさっているのはとても素晴らしいことだと思います。
上手くなって欲しい、弾けるようにして欲しいと言いながら、子供が反抗するとかお母さんはみなくていいといわれたと言って、手を引いていしまう方が本当に多いです。何故そこまで子供の言いなりになるのか…不思議でなりません。また別の例としては、やりすぎて自分で考える事をさせないかですね。
いずれにしても極端すぎる最近の親御さん事情。それが結局子供にも影響が出て、自我ばかり強くなりアドバイスを聞けない子供が増えてきているのかなと思います。
教え教わるというのはある種の信頼関係なわけでして、それにはやはり言うべき事は例え厳しくても言わなくては何もならないと感じるのです。甘やかしばかりでは結局信頼とはかけ離れ所でレッスンをする事になると思います。教わる事の意識がすい腰でもこの文章から伝わってくれるとよいと思います。
Posted by Yuko at 2008年11月13日 22:39
問い合わせの段階から、「お客様意識」ですか(^_^;)私は楽器店で教えているので、体験レッスンで初めて生徒さんにお会いするのですが、確かに、生徒さん側の意識が分かります。もちろん生徒さんは、お客さんでもあるけれど、だからといって好き勝手にして良い訳ではないですものね。
流石に噛みつかれたのにはビックリしました;前の先生が甘かったらしく、注意をしたら‥という感じでした。しばらくは“闘い"でしたが、1年後には普通の子になりました(^^)
ある程度は、マナーを知らなければ、教えてあげる必要はあるけれど、最近は「子どもだから知らないなら教えなければ」という範囲を超していると思います。やはりまずは家庭での過ごし方が、大切ですよね。
先輩講師も、「最近はレッスンにならない子が多い」と言っていました。
子どもは、大人を試しているのかもしれませんね。子どもに対する親や教師の接し方で随分変わるように思います。気をつけなくては‥と改めて考えるキッカケになりました。ありがとうございました(^^)
Posted by You at 2008年11月14日 17:56
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