演奏をしたのは読響のソロコンサートマスターの藤原浜雄氏。
藤原先生とは霧島の夏季セミナーで10年ほどご一緒させていただきました。先生のレッスンを聴講させていただいたり、コンサートをたくさん聞き、また雑談から音楽的なお話・その他色々、それこそ私の師匠以上に勉強をさせて頂きました。
今まではJTホールでの室内楽コンサートや企画物でのコンサートを聞きに行く事はものすごく多かったのですが、先生ご自身のコンサートというのはこれだけ長くお付き合いがあって初めての事でした。
プログラムは
Beethoven:ヴァイオリン・ソナタ No.8
Enescu:ヴァイオリン・ソナタ No.3
J.S.Bach:無伴奏ヴァイオリンソナタ No.1
Tchaikovsky:憂鬱なセレナーデ Op.26
Sarasate:カルメン・ファンタジー Op.25
ピアノは奥様でピアニストであられる三上桂子氏。
本当に良い音楽は頭の中をスコ~ンとすっきりさせてくれます。ちょうどダルマ落としのダルマをスコンスコン落としていく感じ。気持ちの良い音と素晴らしい音楽が余計なものをどんどん横にどけていくような気分でした。藤原先生のコンサートは今まで外れた事はなかったのですが、こんなに気持ちが良くなったのも初めて。無理して行って良かったです。
ただこれだけ素晴らしい音楽会なのに入りが8割弱。外来だといっぱいになる紀尾井ホールも今日は空席が…。外国人に弱い日本人。もう少しお国の素晴らしい演奏家の音楽も聞いてみたら~と言いたいです。
残念だったのが終演後ご挨拶が出来なかった事。なんとサイン会という事でサッサとエントランスに拉致され(自主的にですが)しまいました。一緒にいた私の先輩ご夫妻や藤原先生と大学で仕事が一緒の友人はいつでも会えますので良いのですが、私はお目にかかること自体チャンスがない。という事で、サイン会の最中ちょっと離れた所から手を振って挨拶に代えさせて頂きました。
あ~あ、詰まんない(。 ̄x ̄。) ブーッ!
オマケに帰りに雨に降られ、傘を持っていない身としてはもちろん濡れ鼠。風邪と今日のコンサートにより明日は絶対に熱(含む知恵熱)が出るであろう…。
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