何故先生を変えようかと思ったのかとお母様に尋ねますと、
「発表会が先月あったのですが、あまりにもそのレッスンの厳しさに親の方が疲れました」
とおっしゃるんです。詳しくもっと聞いてみると、
「1音1音怒りながら、しかも子供が全然理解出来ていないのにひたすら怒るんです。親とし
てはそれを何とかしたいと、家に帰って猛烈に練習させて・・・泣きながら弾かせて・・・レッ
スンも1週間に1回が3日1回、毎日となっていきまして・・・。」
でも、それだけなら熱心な先生という事なんですよね。結局
「子供が何を理解してないかを考える前に自分の考えをひたすらいい続けた先生」
という事になりました。それでは仕方ないなと思いつつ、今度は弾いてもらうと、それはそれは素晴らしい弾き方。なるほどねと妙に納得。
とにかく大きい音をがんがん出させて、そのために力が入ろうが音が割れようが関係なし。1人1人音の質も大きさも全然違うのに、とにかく大きい音を出させてばいいという先生、多いんですよね。だからテクニックもめちゃくちゃ。あれではそのうち腱鞘炎。
お母様にもきちんと状態を説明すると分かっていただいたようで、来月から正式に私の所に通う事になりました。
でも大変なのはこれからです。治すの大変。果たしてそこまで根気がお母様も生徒さんも続くかどうか。うまく治ればうまく弾けるようになると思います。音楽性があるんだから。
教育者としてその子供にあったピアノを教えてあげる事は、最低の仕事と私は思います。もっと子供の将来をきちんと考えて、大きくなったときに本当に自分1人で楽しく弾けるようにきちんと基礎を教えてあげて欲しいと思いました。
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