演奏会へ行くぞ!第3弾。
サントリーホールにて開催された『バーミンガム市交響楽団』の演奏会に行ってきました。

指揮はもちろん山田和樹さん(世界のヤマカズ)。この日のソリストは河村尚子さん。


曲目は
ラヴェル:ラ・ヴァルス
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 Op.64
初めて生の山田さんを聴きました。
熱かった~。先日のベルリンフィルの時はここまで感じなかったのですが。曲の性格もありますがとにかくパワフル。そしてバーミンガム市響の音も素敵。重厚感とか華やかというような感じではないのですが、山田さんの飾らないお人柄のようなとにかく澄んだ音。スキっとした音、大変クリアな音だと感じました。特に管軍団の音が綺麗~~。驚いたのがホルンの主席が女性だったこと。初めてかも。
ピアノ協奏曲のソリストは私1推しの河村さん。お互いを兄さん、姉さんと呼び合う仲というお話が演奏前にありましたが、お互いを信じ確信して音楽に突き進むというのが気持ち良かったです。
そしてこのラフマニノフについて。昔から好きで結構聴いていました。名曲ですしね。ただオケの生本番で聴いたのは実は初めてだったのです。3番の方は何回も聴いているのですが。それでなぜかな~と思ったのですが、ラフマニノフ自身この曲ではピアノをオーケストラの一楽器として書いたのではないかなと。ピアノがいるにも関わらずオーケストラに主旋律を弾かせるところ、出だしのコーダが終わった後ピアノのまるで押し寄せは引く大波のようなピアノの上で大きくおおらかに奏でるオケの旋律など、本当に多かった。それもピアノの音にかぶっていたとしても関係なく鳴っているオケ。もしかしたらこれが山田さんと河村さんの音楽作りなのかもしれないのですが、数ある協奏曲の中でここまで一体化している曲はないのではなと思える演奏でした。だから最近は3番の方が演奏機会がおおいのかな。
そんな演奏の中、ソリストとして立つところは素晴らしく、オケの中に入る時はそこに見事に溶け込んだ音、そういう演奏をする河村さんは本当に素晴らしかった。一体化したからこそすべてが終わった時すぐに立ち上がり指揮者のもとに駆け寄った河村さんの行動がとってもよく分かりました。
ちなみに1楽章を聴くと涙が出る現象(ソチの冬季五輪での浅田真央ちゃんの演技がどうしても頭から離れずフラッシュバックが未だに続いていて)はまだ継続でした。。。
アンコールはラフマニノフの楽興の時とラフマニノフ編曲の熊蜂の飛行。
オーケストラの方はといいますと・・・ラ・ヴァルスはスカッと決まってオープニングらしい演奏。そこで既にブラボーが飛びまくって。この後どうなる?
チャイコフスキーの5番は山田さん曰く封印していたそうでして。確かにチャイ5はチャイ4・6とともに超有名。知らぬ人はいないでしょうという曲。それをあえて今回聴かせていただき嬉しかったです。好みとしてはもう少し重さがあってもとは思いました。何しろチャイ5といいますとコバケン先生の演奏が脳裏に焼き付いてまして・・・。それぞれに個性があって素晴らしいのですが、これはやはり好みでしょう。オーケストラの個々のセクションが素晴らしく、管同士のアンサンブルはもちろんのこと、弦楽器の美しさ、全体のバランスなど文句なしの名演でした。
アンコールはバーミンガム市響と大変関係が深くイギリスの作曲家として有名なエルガーの威風堂々。音の切れ素晴らしく『我がエルガー』という心意気を感じました。途中で鈴を自ら持ち観客と一体になったヤマカズさんはどこかとても嬉しそう。音楽は皆で楽しむものであり、観客もコンサートの参加者でもある、ということを体験してほしいという思いが伝わりました。
ベルリンの重厚さ、ウィーンの繊細さ、コンセントへボウの美しさ、フィラ管のパワフルさ。どれとも一線を画すバーミンガム市響。とてもフレンドリーで楽しく音楽を奏でるオーケストラ。
次の来日の時もまた聴きに行きたいです!
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